【この実験を行うきっかけ】
子供の科学(2023年8月号)を読んでいたとき、「コップの素材や厚みによって飲み物の味や香りが変わる」という記事を読み「ならコップをどうやって手に入れたかも味や香りに影響を与えるんじゃないか」と思ったのがきっかけです。
【材料】
- 牛乳 1L
- 鍋
- お酢 70ml
- 耐熱スプーン
- こし器
- ボウル

① 鍋に牛乳を入れて中火で温めます。沸騰させてはいけません。

② 温めた牛乳にお酢を加えて混ぜると、カードが大きな白い塊となって分離します。

③ こし器でホエー(乳清)からカードを漉し、カードを冷まして水分をしぼり、ボウルに移します。

④ 残った水分を全て搾り取って、滑らかになるまでカードをこねます。
……こねることができない!
カードの肌触りがなんというか、飲むヨーグルトみたいというか、こねようとしても手からこぼれ落ちてこねることができないのです。
……もしかして、失敗?
このまま失敗するのは嫌なので、試行錯誤してみます。

キッチンペーパーで汁気を取ってみたり。

火にかけて水分を飛ばしてみたり。
その結果……

なんとかこねれそうになりました!
成形してみます。

冷蔵庫で冷やしてみます。

※コップです。
窓際で乾燥させること3日。

完成しました! プラスチックのコップです。直径5.5cm、高さ3cmです。

さっそく水道水を飲んでみます。
飲む瞬間、フワッと牛乳の甘い香りがします。水道水の味は普段と同じです。
手作りのコップだったため、縁がざらついていて飲みあたりはあまりよくなかったです。やすりで研磨したらよくなるかもしれません。
牛乳1Lから作ったコップの重さは33gでした。

ちなみに、牛乳の値段は200円弱でした。
【結論】
・牛乳由来のブラスチック製のコップで水を飲んだら、普段とは異なる味や匂いを体験できる。
・でも、手間を考えたら百均でプラスチック製のコップを買ったほうが安くて簡単。
※この実験を始める前に、排水口ネットをつけておきましょう。ガードが排水口に詰まりかけました。
